『クジャクのダンス、誰が見た?』原作結末ネタバレ!真犯人とラストの真相

原作

『クジャクのダンス、誰が見た?』は、浅見理都先生によるクライムサスペンス漫画で、2025年に完結しました。本作は、主人公・山下心麦が父の死の真相を追う中で、過去の凶悪事件「東賀山事件」との繋がりを暴いていく物語です。

原作最終巻では、父・春生の死の真相と、事件の黒幕がついに明らかになります。今回は、原作の結末をネタバレしつつ、真犯人や作品に散りばめられた伏線を徹底考察していきます。

衝撃のラストを迎えた本作の結末とは?気になる方はぜひ最後までご覧ください!

この記事を読むとわかること

  • 『クジャクのダンス、誰が見た?』のあらすじと事件の概要
  • 原作最終回の結末と真犯人の正体
  • 作品が伝えたかったテーマと読後の考察

『クジャクのダンス、誰が見た?』のあらすじと物語の核心

『クジャクのダンス、誰が見た?』は、ある殺人事件をきっかけに、過去の未解決事件と深く結びついていくクライムサスペンスです。

物語の中心となるのは、大学生の山下心麦(やました こむぎ)

彼女の父であり警察官だった山下春生(やました はるお)が、ある日突然自宅の火事で死亡します。

事件は放火と断定され、犯人として逮捕されたのは遠藤友哉(えんどう ともや)という男性でした。

主人公・山下心麦が追う父の死の真相

事件後、心麦は父の死を受け入れられず、手がかりを探すうちに父が残した「ある手紙」を見つけます。

そこには、「もし自分が殺された場合、犯人として捕まる可能性のある人間は冤罪である」と記されていました。

しかも、友哉の名前もその中に含まれていたのです。

「父が残した言葉を信じるのか、それとも警察の捜査結果を信じるのか?」

心麦は弁護士・松風義輝(まつかぜ よしてる)の協力を得ながら、真実を追い求める決意をします。

東賀山事件との関係と、冤罪の可能性

物語が進むにつれ、父の死と「東賀山事件」という過去の一家惨殺事件が繋がっていることが判明します。

東賀山事件とは、2000年に起こった猟奇的な殺人事件で、資産家・林川家の6人が惨殺されました。

この事件では、遠藤力郎(えんどう りきろう)という男が犯人として逮捕され、死刑判決を受けています。

しかし、心麦の父・春生は「遠藤力郎は冤罪ではないか」と考え、密かに再調査をしていたようです。

その矢先に、春生が殺される——。

この事実から、心麦は「父は東賀山事件の真犯人にたどり着いたため、口封じとして殺されたのではないか」と考えるようになります。

こうして、現在の事件と過去の事件が交錯しながら、物語は大きな陰謀へと進んでいきます……。

原作最終回の結末ネタバレ!ついに明かされた真犯人

物語の終盤、心麦は父・春生が残した手紙の手がかりをもとに、事件の真相に迫っていきます。

調査が進むにつれ、彼女の出生の秘密と東賀山事件の真犯人が密接に関係していることが明らかになっていきます。

そして、最終回ではついに、父の死の真相と、真犯人の正体が明らかになるのです。

心麦の出生の秘密が鍵を握る

心麦はDNA鑑定の結果、伯母である木村夏美と血縁関係がないことが判明し、自分の出自に疑念を抱くようになります。

そして、彼女は東賀山事件の唯一の生存者である林川歌(はやしかわ うた)と同年代であることを知ります。

さらに、過去の記録を調べた結果、心麦は実は林川歌そのものであり、事件後に山下家の養女として迎えられていたことが発覚します。

この事実を知った心麦は、自分が過去の事件と深く関係していることを自覚し、真相究明にさらに力を入れるようになります。

真犯人・赤沢京子の動機とその末路

やがて、真犯人は赤沢京子(あかざわ きょうこ)であることが判明します。

京子は、夫である警察官・赤沢正を利用し、事件の隠蔽工作を進めていました。

彼女は、東賀山事件の真相を知る春生が事件を公にしようとしたため、口封じとして彼を殺害したのです。

しかし、心麦と松風の執念によって証拠がそろえられ、京子は追い詰められていきます。

最終的に、彼女は夫・正に睡眠薬を盛った上で、共犯者である鳴川徹とともに突き落とすという衝撃の展開を迎えます。

しかし、その現場を目撃していた心麦と松風によって、京子はその場で逮捕されることになります。

京子を操っていた黒幕・鳴川徹の正体

さらに驚くべきことに、赤沢京子は単独犯ではなく、彼女を操っていた黒幕がいたことが明らかになります。

その人物こそが、心麦の協力者のふりをしていた鳴川徹(なるかわ とおる)でした。

鳴川は元検事であり、過去の東賀山事件にも関与していました。

彼は事件の真相を知る者を次々に始末し、最終的には京子に罪をなすりつけようとしていたのです。

しかし、心麦と松風の活躍によって、その陰謀も暴かれ、鳴川は最終的に逮捕されることになります。

『クジャクのダンス、誰が見た?』のラストシーンと読後の考察

事件の全貌が明らかになり、ついに決着を迎えた『クジャクのダンス、誰が見た?』。

心麦は自身の過去と向き合いながら、真実を知ることで新たな人生を歩み始めます。

そして、本作のラストは読者に深い余韻を残すものとなりました。

心麦と遠藤友哉、冤罪は晴れるのか?

心麦と松風の奮闘により、遠藤友哉の冤罪は晴れることになりました。

父・春生が残した手紙の通り、彼は無実だったのです。

しかし、長年の誤解と世間の冷たい視線の中で生きてきた友哉にとって、無罪が証明されたとしても、それだけでは終わりではありませんでした。

彼は心麦に対し、「冤罪が晴れたとしても、俺の人生は変わらない」と語ります。

それに対し、心麦は「だったら、私が変える」と言い、彼に寄り添う決意を見せるのです。

これにより、心麦と友哉は事件を乗り越え、新たな人生へと歩み始めます。

東賀山事件の本当の黒幕とは?

物語の終盤で明らかになったように、東賀山事件の真犯人は赤沢京子鳴川徹の共犯によるものでした。

鳴川は事件の隠蔽を図るために、京子を操りながら関係者を次々と消していきました。

また、事件の裏には、林川家が抱えていた莫大な資産を巡る陰謀があったことも判明します。

京子は林川家の遺産を利用して、自分と息子の人生を守ろうとしましたが、その計画は最終的に崩れ去りました。

最終話では、すべての証拠が揃い、京子と鳴川がそれぞれ逮捕されることで、長年にわたる冤罪と陰謀に終止符が打たれることになります。

結末から考える、作品が伝えたかったテーマ

『クジャクのダンス、誰が見た?』は、単なるミステリー作品ではなく、「真実を追い求めることの意味」を問いかける作品でもありました。

心麦は、真実を知ることで自身のアイデンティティと向き合い、前へ進む決意をします。

また、冤罪によって人生を狂わされた遠藤友哉の姿を通して、「司法のあり方」や「人間の偏見」といった問題が浮き彫りになっています。

ラストシーンでは、心麦が父・春生の写真を見つめながら、「お父さん、私はちゃんと生きていくよ」とつぶやき、物語は幕を閉じます。

このシーンには、「過去と向き合いながらも、未来へ進む」という強いメッセージが込められているのです。

まとめ:『クジャクのダンス、誰が見た?』の結末と魅力

『クジャクのダンス、誰が見た?』は、単なるミステリーではなく、「真実を追い求めることの意義」を描いた作品でした。

主人公・心麦は、父の死の真相を追う中で、自らの出生の秘密や過去の事件の真相を知ることになります。

そして、最終的には冤罪を晴らし、真犯人を明らかにすることで、彼女自身の人生を取り戻すことができました。

本作の魅力を改めて振り返ると、以下の3点が挙げられます。

  • 綿密に張り巡らされた伏線と、その回収の見事さ
  • 人間ドラマとしての深み(家族の絆、正義とは何かを問うテーマ)
  • 予想を超えるどんでん返し(真犯人の正体とその動機)

特に、「心麦のアイデンティティの葛藤」と、「冤罪の恐ろしさ」という2つのテーマが、読者に強い印象を与えました。

また、最終回では心麦が未来へ向かって歩き出す姿が描かれ、希望のあるエンディングとなっています。

『クジャクのダンス、誰が見た?』は、サスペンス要素だけでなく、感情を揺さぶるドラマとしても楽しめる作品でした。

ドラマ版の展開も気になるところですが、ぜひ原作の緻密なストーリーもチェックしてみてください!

この記事のまとめ

  • 『クジャクのダンス、誰が見た?』は父の死の真相を追うクライムサスペンス
  • 主人公・心麦は、過去の東賀山事件と自らの出生の秘密に直面
  • 真犯人は赤沢京子で、彼女を操っていた黒幕は鳴川徹
  • 冤罪が晴れ、心麦と遠藤友哉は新たな人生を歩み始める
  • 物語は「真実を追い求める意義」と「過去を乗り越える強さ」を描く

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