【クジャクのダンス 誰が見た】漫画ネタバレ!真犯人の正体と衝撃の最終回

原作

「クジャクのダンス、誰が見た?」は、浅見理都によるクライムサスペンス漫画で、全7巻(全30話)で完結しました。

本作は、女子大生・心麦が火事で父親を亡くしたことをきっかけに、過去の未解決事件「東賀山事件」の真相を追う物語です。

放火事件の容疑者・遠藤友哉の冤罪の可能性、心麦の出生の秘密、そして事件の真犯人とは…?

今回は、最終巻までのネタバレと考察を交えながら、本作の全貌を解説します!

この記事を読むとわかること

  • 「クジャクのダンス 誰が見た?」のあらすじと主要キャラクター
  • 物語の核心となる事件の真相と真犯人の正体
  • タイトルの意味や伏線回収、ドラマ版との違い

「クジャクのダンス 誰が見た?」のあらすじ

「クジャクのダンス、誰が見た?」は、ある放火事件をきっかけに過去の凄惨な事件へと繋がる、緻密なサスペンスミステリーです。

主人公・山下心麦(やました こむぎ)は、刑事だった父・春生(はるお)を火事で亡くし、その事件の裏に隠された真実を追い求めます。

やがて、彼女は20年前の「東賀山事件」という一家惨殺事件に辿り着き、封じられた過去を解き明かしていくことになるのです。

主人公・心麦が父を亡くした放火事件

物語は、心麦が父と屋台でラーメンを食べるシーンから始まります。

その後、心麦は映画を観るために父と別れますが、帰宅すると自宅が炎に包まれていました。

火事は放火とされ、警察は遠藤友哉(えんどう ともや)という男を逮捕します。

友哉は、20年前に起きた「東賀山事件」の犯人とされた男・遠藤力郎(えんどう りきろう)の息子でした。

父の遺言と冤罪の可能性

葬儀の後、心麦は父と親しかった屋台の店主・染田から、一通の手紙を受け取ります。

その手紙には「もし私が殺され、ある人物が犯人として捕まったら、その人は冤罪だ」と書かれていました。

リストには、逮捕された遠藤友哉の名前がありました。

さらに、手紙には300万円が同封されており、ある弁護士に弁護を依頼するよう指示されていました。

鍵を握る「東賀山事件」とは?

「東賀山事件」とは、2000年に起きた一家惨殺事件のことです。

資産家の林川一家6人が自宅で全員首を吊られた状態で発見されました。

唯一、生後半年だった次女・歌(うた)だけが生き残り、事件の犯人として遠藤力郎が逮捕されました。

しかし、友哉は父の冤罪を訴えており、心麦も事件を調べるうちに、当時の捜査には疑問が多いことに気づきます。

やがて、彼女の過去そのものが、東賀山事件と深く関わっていることが明らかになっていくのです…。

「クジャクのダンス 誰が見た?」主要登場人物

本作には、複雑に絡み合う事件の真相を追う主人公と、その周囲の重要人物が登場します。

それぞれの人物の関係性が物語を大きく動かし、驚きの真相へと導いていきます。

ここでは、事件の鍵を握る主要キャラクターを紹介します。

山下心麦:真実を追う主人公

本作の主人公である山下心麦(やました こむぎ)は、女子大生でありながら、父・春生の死の真相を追うことになります。

父が残した手紙を手がかりに、放火事件と過去の「東賀山事件」のつながりを探り始めます。

物語が進むにつれて、彼女自身の出生にも大きな秘密があることが明らかになっていきます。

遠藤友哉:父の冤罪を証明しようとする男

火事の犯人として逮捕された遠藤友哉(えんどう ともや)は、「東賀山事件」の犯人とされた遠藤力郎の息子です。

友哉は、かつて職場の上司の家に放火した前科があるため、警察に目をつけられていました。

しかし、彼は父の冤罪を晴らすために独自に調査を続けており、その姿勢が心麦や弁護士・松風の信頼を得ることになります。

松風義輝:心麦を助ける弁護士

心麦が父の手紙に従い、弁護を依頼することになったのが松風義輝(まつかぜ よしてる)です。

彼は優秀な弁護士でありながら、人を信用しない冷静な性格の持ち主。

初めは心麦の依頼を拒否するものの、彼女の情熱に押され、次第に協力するようになります。

また、彼自身の過去にも秘密があり、物語の中で徐々に明かされていきます。

赤沢京子:物語のキーパーソン

刑事・赤沢正(あかざわ ただし)の妻であり、一見普通の主婦に見える赤沢京子(あかざわ きょうこ)

しかし、彼女こそが物語の真相に深く関わる重要人物です。

東賀山事件、心麦の出生の秘密、春生殺害の真相など、すべての鍵を握っている人物であり、彼女の行動が物語のクライマックスへとつながっていきます。

ネタバレ!真犯人と事件の全貌

「クジャクのダンス、誰が見た?」の核心となるのは、過去の「東賀山事件」と心麦の父・春生の放火殺人事件の真相です。

それらの事件が複雑に絡み合い、やがて驚愕の真犯人と隠された動機が明らかになります。

ここでは、その全貌を詳しく解説していきます。

心麦の正体は林川歌だった

物語の中盤で、心麦は自分が父・春生の実の娘ではない可能性に気づきます。

調査の結果、DNA鑑定により彼女の本当の名前が「林川歌(はやしかわ うた)」であることが判明します。

つまり、彼女は20年前の「東賀山事件」の唯一の生き残りであり、当時生後半年だった赤ん坊だったのです。

なぜ彼女の出生が隠され、心麦として育てられたのか。その答えは事件の黒幕にありました。

東賀山事件の黒幕は誰か?

東賀山事件とは、資産家・林川家の6人が全員首を吊った状態で発見された一家惨殺事件です。

この事件では、遠藤力郎が犯人として逮捕されましたが、実際には彼は冤罪でした。

真犯人は、林川家の母・里子でした。

彼女は精神を病み、子どもたちと義両親を殺害した後、夫・安成に自殺を強要されていたのです。

そして、この事件を利用し、自らの秘密を隠そうとした人物こそが、本当の黒幕でした。

心麦の母は赤沢京子だった

心麦(林川歌)の本当の母親は、なんと赤沢京子でした。

京子は、林川安成の愛人であり、彼との間に生まれた子どもが歌(=心麦)だったのです。

しかし、林川家の正妻・乃梨子にその事実を知られ、結局歌は林川家の一員として育てられることになりました。

京子は、歌を奪い返すことができなかったため、自らの過去を隠し続けていました。

放火事件の真犯人とその動機

心麦の父・春生が殺害された火事の真犯人もまた赤沢京子でした。

春生は東賀山事件を独自に調べ、京子が事件に関与していることに気づきました。

このままでは自分の罪が暴かれると感じた京子は、放火によって春生を殺害し、その罪を遠藤友哉に擦り付けたのです。

さらに、事件の隠蔽を手助けしたのが、元検事である鳴川弁護士でした。

彼は20年前、遠藤力郎を冤罪に追い込んだ張本人であり、京子と共謀して事件を隠蔽し続けていたのです。

最終回の結末と考察

「クジャクのダンス、誰が見た?」の最終回では、全ての事件の真相が明らかになり、心麦は自らのルーツと向き合うことになります。

ここでは、衝撃の結末とその意味、さらに物語全体の考察をまとめます。

赤沢京子と鳴川弁護士の真の関係

物語の終盤、心麦と松風は赤沢京子こそがすべての事件の黒幕であることを突き止めます。

京子は、林川安成との間にできた子供(心麦=歌)を奪われた過去を持ち、さらに自らの関与が明るみに出ることを恐れて、事件をもみ消し続けていました。

そんな彼女の共犯者となっていたのが、元検事の鳴川弁護士でした。

鳴川は、過去に「東賀山事件」の冤罪を作り出した張本人であり、京子に弱みを握られて従っていたのです。

クジャクのダンスの意味とは?

「クジャクのダンス、誰が見た?」というタイトルは、インドの哲学的な問いに由来しています。

それは、「誰も見ていない場所で孔雀が舞ったとして、それは本当に存在したのか?」というものです。

この問いは、真実が隠され、誰にも気づかれないまま消えていくことの恐ろしさを示唆しています。

京子や鳴川は、まさに「誰にも見られずに罪を隠し続けよう」とした存在でした。

しかし、心麦は彼らの隠した真実を暴き、冤罪を晴らすことで、「クジャクのダンス」を目撃する者となったのです。

心麦は新たな人生を歩めるのか?

最終回では、京子と鳴川が逮捕され、遠藤友哉の父・遠藤力郎の冤罪も晴れます。

心麦は、自らのルーツと向き合いながら、新たな人生を歩む決意を固めます。

彼女は自分が「林川歌」だったことを受け入れながらも、父・春生が育ててくれた「山下心麦」として生きることを選びました。

事件は終わりましたが、彼女の人生はここから始まるのです。

「クジャクのダンス 誰が見た?」まとめ

「クジャクのダンス、誰が見た?」は、過去の事件と現在の事件が複雑に絡み合うクライムサスペンスでした。

心麦の出生の秘密、東賀山事件の真相、そして真犯人の驚愕の正体など、多くの伏線が張り巡らされ、最後にはすべてがつながる見事な構成でした。

ここでは、本作の総まとめと、読後に考えさせられるポイントを振り返ります。

全体を振り返る

本作は、父の死の真相を追う心麦が、過去の事件と向き合うことで自身のルーツを知るという物語でした。

放火事件の裏には、20年前の東賀山事件があり、さらにそこには冤罪と隠された真実がありました。

心麦は、自分がその事件の生き残りであり、本当の母親は黒幕・赤沢京子だったことを知ります。

しかし、彼女は父・春生の意志を継ぎ、真実を暴くことで、自分の存在を証明する道を選びました。

考察ポイントと伏線回収

  • 心麦=林川歌という設定は、初期から伏線が張られていた。
  • 「東賀山事件」の真相が、単なる一家殺害ではなく、母・里子の狂気による無理心中だった点が衝撃的。
  • 赤沢京子と鳴川弁護士の共犯関係が終盤で明らかになり、事件の全貌が見えてきた。
  • 「クジャクのダンス、誰が見た?」というタイトルが、物語全体のテーマとリンクしていた。

ドラマ版との違い

「クジャクのダンス、誰が見た?」は広瀬すず主演でドラマ化され、原作と異なる部分もありました。

特に、ドラマ版では赤沢京子の心理描写がより強調されており、彼女の過去が深く掘り下げられています。

また、ドラマでは一部のキャラクターの設定が変更されており、ラストシーンも原作とは違った演出がされています。

原作を読んだ後にドラマを観ると、また違った視点で楽しめるでしょう。

最後に

本作は、冤罪や隠された真実をテーマにした作品であり、サスペンスとしても非常に完成度の高い物語でした。

心麦が自らの過去と向き合いながら、正義を貫く姿は、多くの読者に感動を与えたことでしょう。

もしまだ読んでいない方がいれば、ぜひ原作漫画を手に取ってみてください!

この記事のまとめ

  • 「クジャクのダンス 誰が見た?」は、過去の事件と冤罪を巡るクライムサスペンス
  • 主人公・心麦は、父の死の真相を追う中で自身の出生の秘密を知る
  • 20年前の「東賀山事件」は冤罪であり、真犯人は意外な人物だった
  • 物語の黒幕は赤沢京子であり、彼女の秘密が事件の鍵を握る
  • タイトル「クジャクのダンス」は、隠された真実の比喩となっている
  • 原作漫画は全7巻で完結し、ドラマ版と異なる演出もあり

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